こんにちは、新宿ママダイアリーです。
仕事復帰を考えているママにとって、気になるのが保育園。ですが保育園と一言でいっても、さまざまな形態がありますよね。
種類が多くてややこしいし、結局どの種類の保育園にしたらいいのかな
ここでは皆さんが戸惑いがちな、「認可と認可外の違い」について、また「公立と私立の違い」について、引っ越し等も含めて4つの保育園を経験している2児のママがお話しようと思います。
現在まだ妊娠中だけど出産後直ぐに乳児を預けたい、育休が終わりこれから幼児を預けたいなど、ワーママとしてこれから子供を保育園に預けようとされている方は、ぜひ参考にしてくださいね。
「認可保育園・認可外保育園」とは?
まず保育園には大きく分けて、「認可保育園」と「認可外保育園」の2つがあります。
さらに「認可保育園」には、公立と私立と公設民営の3種類があります。
これを念頭において、ここから一つずつ特徴を説明していきますね。
認可保育園
認可保育園は、設備や広さ、保育士の人数等、国が定めた基準をクリアした保育園です。
運営母体によって公立と私立と公設民営の3種類に分けられますが、準拠すべき最低基準や保育料および、入園申込み手続き等はほとんど同じになります。
認可保育園に子供を入園させる場合は自治体による入園選考が行われます。
入園希望理由や、家庭毎の保育の必要性などを踏まえた入園選考が行われ、ポイントが高い世帯から優先で入園が決まります。(この部分はいわゆる「保活」ですね)
認可保育園の特徴
国の定めた基準をクリアしているため、子供を預ける上で安心感がある。
園舎や園庭が広い施設が多い。
国や自治体から補助金が給付されているため、安い保育料で利用できる。(3~5歳の保育料は無償)
自治体によっては待機児童が多く、入園希望がかなわないケースがある。
認可保育園の種類(公立と私立と公設民営の3つ)
認可保育園は、主に「公立(自治体が運営)」「私立(民間が運営)」に分けられます。加えて自治体によっては「公設民営(自治体が運営)」の種別があるところもあります。
公立保育園は、建物は自治体が建て、運営も自治体が行う(地方公務員である保育士を雇用)
私立保育園は、建物は民間が建て、運営も民間が行う(民間が採用した保育士を雇用)
公設民営は、建物は自治体が建て、運営は民間が行う。公立と私立のハイブリット型。
建物 | |||
自治体 | 民間 | ||
運営 | 自治体 | ①公立 | ー |
民間 | ③公設民営 | ②私立 |
※基本的な保育料はどこも同じだが、延長保育料などの一部料金は、運営が民間である私立・公設民営において、各園により異なる。
わたしが現在住んでいる新宿区の認可保育園を例にすると、2023年9月現在、公立(区立園)は10園、私立は53園、公設民営は2園。
私立の割合が80%超で、認可保育園の多くは私立となっています。
それでは、ここから3種類の特徴を説明していきますね。
①公立保育園の特徴
園舎が広い施設や、園庭がある施設が多い。園庭などで遊んでくれると、子供が疲れて帰ってきてくれるので、夜ぐっすり寝てくれてママとしては大変助かる。
連絡帳の紙運用などが残っており、ICT化が遅れている印象が強い。
園舎は年季が入ったところが多い。わたしが住んでいる新宿区でも、ほとんどが1950~1970年の間に設立され老朽化が進行している建物が目立つが、ここ数年の間に、数園で立て替えが予定されており、どんどん綺麗になっていくと予想される。
②私立保育園の特徴
英語、絵画教室、体操教室、水泳教室、食育など園独自の教育プログラムを実施しているところが多い。
0歳児保育や、延長保育など、何れの保育時間においても柔軟性が高く、融通が効きやすい傾向がある。
ICT化が進んでいる園が目立つ。日々の連絡帳などスマホのアプリから確認できたり、また園内の日常写真をスマホからオンラインで購入出来たり等、付帯サービスが充実している。
各園により個性さまざま、全く違う特徴がある。園の理念や教育方針などが自分の考え方と合わない場合は辛い日々を過ごすことになる。
③公設民営の特徴
運営は民間になるため、園独自の教育プログラムのメリットは私立と同じ。
運営は民間になるため、保育時間の柔軟性があるメリットは私立と同じ。
建物は自治体のものになるため、園舎の広さや、園庭があるなどのメリットは公立と同じ。
滅多にないかと思うが、自治体と民間の運営事業者との契約は単年度更新のため、突然運営事業者が変わる可能性がゼロではない。
認可外保育園
認可外保育園は、無認可保育園ともいわれ、国が定めた基準をクリアしていない保育園です。
国の基準を満たしていないと聞くと、不安に感じる人も多いかもしれませんが、国よりも少し基準は緩くはなりますが、自治体毎に定めた独自の基準に基づいて運営されています。
認可外保育園に子供を入園させる場合、直接保育園に申し込み手続きを行うため、原則として自治体による審査は行われません。
認可外保育園の特徴
英語やリトミック、ダンスなど園独自の教育プログラムを実施しているところがほとんどで、自分の理想とする保育と一致すれば、充実した保育園生活をおくれる。
国の定めた基準をクリアしていないため、子供を預ける上で不安が拭えない。
保育料について園独自で料金を設定していることが多く、認可保育園と比較すると、保育料が高くなる傾向がある。
認可外保育園の種類
認可外保育園は、認可に該当しない保育施設全般が対象になるため、種類は数多くありますが、ここでは代表的なものを抜粋します。
・病院内保育所、企業内保育所
・ベビーホテル、ベビーシッター
・企業主導型保育所
経験談
先ほど我が家は4つの保育園を経験していると書きましたが、いずれも認可の私立です。私立を選んだ理由としては、近くに公立が少なかったことや、公立だと延長時間が1時間までのためお迎えに間に合わなかったことがあげられます。
経験からお伝えすると、私立は運営事業者の教育方針や園長先生の雰囲気で、とても変わってくるということです。とても熱心な経営者で、親としてはとてもいい保育園だなと思っていても、年度替わりでたくさんの先生が辞めてしまうこともありました。サービスが充実している分、先生の負担も大きかったのかもしれません。親としては慣れ親しんだ先生がたくさんいなくなってしまったのは、とても不安に思いました。
先生の質に関して言えば、どの保育園もいい先生が多かったので差はないと思います。公立はベテランの保育士ばかりで親に厳しいなんて声も耳にしますが、保育園の見学で公立を見ても、若い先生からベテランの先生までいらっしゃいましたし、優しそうな雰囲気の方が多かったと思います。
私立は給食に特色があったり、英語教育をしてくれたりとサービスにはおおむね満足しています。ただ都心部ですと、認可保育園であってもビルの中にある保育園も多いので、園庭や園舎の広さという点では、公立にはかなわないですね。その分、お散歩や公園に連れて行ってくれると思いますが、園庭がある保育園がよかったなと今でも思います。
さいごに
ここまで「認可と認可外の違い」について、また「公立、私立、公設民営の特徴」について説明してきました。おそらくこちらを読んでくれている方は、いま保育園選びで色々と迷っている方が多いのではと思います。
私立園における特徴的な教育プログラムや、保育時間など色々と特徴を説明してきましたが、毎日の送り迎えを考えると物理的な保育園の近さなど見逃せない要素もあります。園によってさまざまな特徴がありますので、ぜひ見学して雰囲気を確かめてきてくださいね。
よく話題になる『保活』についてはまた別の記事でお伝えしようと思いますので、そちらもチェックしてみてください。
子供が素敵な保育園生活を過ごせるように、それぞれの保育園の良さなど夫婦で見学したり、話し合ったりして、理想の保育園が見つかるといいですね。